心理学における言葉の本質

　今回は、心理学における言葉の本質について説明します。近年、脳神経細胞学や脳科学などの医学の著しい進歩と認知心理学によって言葉の本質が明らかにされています。言葉の定義（本質や概念）は難解なので、私が恣意的ではありますが、かみ砕いて分かりやすく説明したいと思います。

 

ー言葉の本質ー

 

言葉とは  いったい何かと　問われれば

 

胃から  胃酸が  出るように　骨髄から  血液が  つくられるように

 

脳から  言葉は  つくられ　思考力となり　表現力となり　音となり　文字となって

 

体の外側に  出されるものなのです

 

言葉とは側頭葉に長期保存された語彙力に依拠しており

 

脳機能の様々な部位を介して生起し、前頭前野などで思考する材料になります

 

加えて、心とは高度に発達した脳神経細胞のネットワークで生起された回路であり、

 

言葉を介して感情の発露や知識、理解、思考、判断、表現、自己決定、セルフコントロール、メタ認知などで

 

用いられていることが明らかにされています

  

 

 

したがって、言葉とは、

 

その人の  血であり、骨であり、内臓であり、皮膚であることと同じなのです

  

言葉とは、その人の内側に  あるものです

 

その人の   内側に  なければ、決して  言葉として　体の外側に  出てくることはありません

  

言い換えれば　言葉とは、

 

その人の  内側に  厳然たるものとして  脳にやどりしものなのです

 

だから、体の外側に  音として文字として表出されてゆくのです。

 

私の言葉について

 私の言葉も  また然り

 

私の内側にない  ものは、言葉として  表には出てこないのです

 

新しい言葉を知る努力を  怠るまい　新しい言葉を知る  ことは、

 

新しい世界を知ることです

 

だからこそ、本を読む　

 

だからこそ、気に入った言葉は、雑記帳に 書き留める

 

その言葉そのものを  忘れても　

 

その本質は  私の内側に　ちゃんと　残されており

 

それが  いつしか芽吹くでしょう

 

人生もまた然り　経験もまた然り

 

経験したことでないと　実感として　人の心に伝わる言葉に  なりはしない

 

私の内側に　言葉がなければ

 

経験がなければ、

 

本当の悲しみがなければ、

 

本当の苦しみがなければ、

 

本当の辛さがなければ、

 

本当の痛みがなければ、

 

私の表には　出てこないものなのです

 

だからこそ、経験を、言葉を、喜怒哀楽を、人生の苦しみと悲しみを   蓄えたいと思うのです

 

言葉のもつ力（作用）のメリットとデメリット

 

言葉とは、その人の内側に  あるものです　その人の  内側に  なければ、

 

決して   言葉として　体の外側に  出てくることは　ありません

 

言い換えれば　言葉とは、その人の  内側に  厳然たるものとして  そこにある

 

だから、体の外側に 出てくるがゆえに　

 

言葉には　人に生きる気力や生きる推進力を付与するものと　

 

人から生きる気力を削ぐものが　あるのです

 

それこそが言葉のもつ力（作用）のメリットとデメリットであることを

 

われわれは深く認識する必要があるのです　

 

ゆえに、人から生きる気力を削ぐ言葉は　

 

刃物であり　凶器であり　ピストルと同じなのです　

 

人の命さえ奪いかねない言葉があることを　

 

ちゃんと　わきまえる責務があるのです

 

ゆえに　私は言葉に責任をもてる人で　ありたいと願っています

 

言葉とは　人としての心の成熟度を現わす　鏡です

 

 

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。感謝致します。

 

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