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Modern Art Yakusugi先生いわく、知っておいた方がよい「うつ病」のメカニズム

Modern Art Yakusugi先生いわく、知っていた方がよい「うつ病」のメカニズム

 この20年間で、心の病気、つまり精神疾患が激増したといわれています。心の病気とは、全般性不安障害、ストレス障害、パニック障害、うつ病、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、統合失調症、人格性障害など多岐に渡ります。その主な要因のひとつは、ストレスです。それも長期的に続くダメージの大きなストレスが原因です。そこで、今回は、「Modern Art Yakusugi先生いわく、知っておいた方がよい『うつ病』のメカニズム」と題してうつ病がなぜ起きるのか簡潔に説明したいと思います。

 

 実は、私自身がうつ病なんです。うつ病の中でも「外因性うつ病」といって、外因性なので外側に原因があります。分かりやすい例を挙げると、癌の末期患者さん、余命宣告をされた患者さん、あなたの病気は一生治りませんと告知された患者さん達がなるうつ病です。私の場合、延髄梗塞で生死を彷徨い、中枢性疼痛を発症したことで外因性うつ病になりました。

 

 私の中枢性疼痛は、右顔面が複数の包丁で切り刻まれる激しい痛み、知覚異常を常時味わわされます。加えて、左下肢はガスバーナーで燃やされる激しい灼熱感を味わわされています。寝ているとき以外は、ずっとそのような状態なんです。右顔面にも左下肢にも何の傷もありません。でも、脳の中でそのような激しい痛みが生起している病気なんです。この病気は、天候や気圧によって左右され、限界ぎりぎりのところまで耐えなければなりません。辛いとか痛いなどという言葉で片付けられない生き地獄なんです。

 

 私のことはさておき、このストレス社会を、いや、ストレスフル社会を生き抜くためには、それ相応の知恵が必要です。今回は、うつ病発症のメカニズムを説明しますが、他の病気にも同じことがいえる部分があって、うつ病特有のメカニズムだけではいことを理解してほしいと思います。

 

【うつ病発症のメカニズム】

 

下の棒グラフは、うつ病になった患者さんの血液を採取し、血液の中に含まれるストレスホルモンの値を測定した結果です。驚くべきことに、健康な人に比べ2倍以上あります。

 

【写真1 ストレスホルモンの血中濃度結果】

 

 

下の写真は、脳神経細胞学の先行研究をしている精神科医が、伝えている言葉です。

ストレスホルモンは脳神経細胞にダメージを与えると繰り返し主張しています。

      【写真2】

 

 

 

【写真3 健康な人の脳神経細胞】

健康な人の脳神経細胞は樹状突起を伸ばして細胞同士の回路を形成し、情報伝達する場所を形成している様子が分かります。

 

【写真4 うつ病の患者さんの脳神経細胞の状態】

【写真4】はうつ病の患者さん状態が悪化しているときの脳神経細胞の状態です。うつ病が進行すると、脳神経細胞が死滅していきます、これほどまで脳の中で異常な状態が起きているのです。

 

【写真5 うつ病になった人の偏桃体の

暴走状態の様子】

 

 強いストレスが長期間続くと、人間は、感情を司っている偏桃体に異常をきたします。偏桃体は、喜怒哀楽や心の大切な感情や感性など保管する大切な場所だと理解してください。この偏桃体が、強いストレスによって暴走すると、この偏桃体から、体全体にストレスホルモンが下の図のように過剰分泌されます。

それを表しているのが、【写真6】です。

 

【写真6 偏桃体の暴走によって体全体

に放出されるストレスホルモン】

 

【写真7 紫色の脳の部分の神経細胞が

死滅していきます】

 

【写真6】によって暴走をし始めた偏桃体が特有のストレスホルモンを体全身に放出することで、副腎皮質に過度な刺激を与えるます。

すると、副腎皮質に含まれているコルチゾールが正常値をはるかに上回る異常な量を分泌することになります。コルチゾールの異常な分泌によって、体内に血糖や養分が過剰に行きわたるようになりますが、体に酸素や血糖や養分が行きわたる分だけ、脳にそれらの栄養が行きわたらなくなります。

 その結果、【写真7】【写真9】のように、紫色の脳の部分の神経細胞が死滅していきます。

 

【写真8 酸素と栄養が行きわたっている

ときの脳神経細胞の様子】

 

【写真9 コルチゾールの異常分泌によって

脳に酸素と栄養が行きわたらなくなり、徐々に

死滅しかけている脳神経細胞の様子】

 

【写真10 健康な人の脳の状態】

 

【写真10 うつ病患者さんの脳の状態】

【写真10】はうつ病患者さんの脳の状態です。白く広がっている部分は、ストレスホルモンによって脳の神経細胞が死滅してしまい、白く写っています。健康な人の脳の状態とうつ病患者さんの脳の状態はこれほど違うのです。

 

【連続写真11 まとめ】

 

脳神経細胞学の視座からうつ病を研究している精神科医によると、偏桃体の機能が暴走して、副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールが異常に分泌されると、脳が深刻なダメージを受け、脳神経細胞が死滅することを説明しています。また、それが悪循環になりかねないことを訴えています。この説は、その後も様々な研究で検証され、明確なエビデンス(証拠‣証明)があるものとして確立された知見になっています。

 

加えて、偏桃体の暴走は、記憶を司っている海馬に悪影響を与えることが様々な研究によって明らかにされています。海馬は偏桃体の隣に位置しているため影響をもろにくらってしまうのです。

併せて、やっかいなことに、思考する、判断する、学んだことを活かす、アイデアを活かす、自分の考えや感情や行動を客観視する(メタ認知)、感情をコントロールするという、額の内側にある前頭前野にも悪影響を及ぼすため、冷静な思考や判断、感情のコントロール、行動のコントロールなどが困難になります。

 

端的にいうと、心とは、高度に発達した脳神経細胞の回路のことです。心は、胸にはなく、脳にあるのです。したがって、いじめやパワハラや理不尽な誹謗中傷、劣悪な職場環境による過重労働などによるうつ病は、労務災害であるだけでなく、私に言わせると、「傷害罪」です。なぜなら、脳の神経細胞に傷をつけ、神経細胞を死滅させるのですから、「傷害罪」だと確信しています。

私の捉え方は過激でしょうか、読者の皆様はそのように思われませんか?

 

【出典】 「NHKスペシャル <病の起源> 第3集 「うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~」/なぜ私たちは「うつ病」になるのか?2013年」をビデオテープで録画した友人から借りたテープをDVDに編集し直したものです。画質が荒いことをお詫びします。録画より画面を抜粋したもので構成しました。なお、今回は、シナプスから出される伝達部室のやり取りのところは割愛しました。ご了承ください。

 

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。感謝致します。

 

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