高級パワーストーンを御神木製釣りの御守Safety Firstに使うのは色彩療法ですか？

　御神木製釣りのお守りの高級パワーストーンは、色彩療法を応用しています。したがって、今回のブログは、パワーストーンを素材として活用する理由を心理学の色彩療法の視点から述べたいと思います。パワーストーンは、世界各地で産出され、その種類も多岐にわたっています。また世界各地で産出されるパワーストーンには、必ずと言っていいほど伝説や言い伝えが残されています。その例を「黒色」に焦点化して説明したいと思います。

 

　世界には、「ジェット【写真１】」と呼ばれる漆黒のパワーストーンがあります。中国、ロシア、イギリス、スペインなど世界各地で採掘されていますが、特にイギリスのヨークシャーで産出されるジェットは最高品質として有名です。　　

　ジェットは、魔除けのお守りとして知られているパワーストーンです。 古代では、故人を追悼するための装身具としても用いられており、西洋やアメリカなどでは、スピリチュアルなパワーが大変強いと信じられてきました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　

【写真１　私が長年愛用しているジェット】

 

　ジェットは、太古の樹木が海底に沈み、長い年月をかけて炭化したいわゆる「木の化石」です。石炭のようにも見えますが、木の繊維が保存されており、研磨することで、木目の表面が光を反射してガラスのような美しさを放ちます。古来よりジェットは、スピリチュアルなパワーを持つと信じられていたため、いろいろな伝承が残っています。有名なのは、ジェットを燃やした際に出る煙はヘビを寄せ付けない、神経痛を防ぐ効果があるという言い伝えです。また、古代ローマにおいては、燃やしたジェットを粉末にし、腹痛や頭痛に効果がある薬として重宝したとも言われています。また、ジェットは研磨しやすいため、宝飾品などに用いられてきたことでも有名です。最も古いものは、スペインで発見された、約紀元前1700年頃の装身具だとされています。

　そして、19世紀のイギリスでは、ヴィクトリア女王が死者を弔う意味のジュエリーとして愛用したことを契機に、それ以降、貴族を中心に爆発的な人気が続いたという歴史もあります。

 

　このジェットを含め、世界各地には黒や漆黒の色をしたパワーストーンが多数存在します。

　例えば、水晶を英語ではcrystal（クリスタル）と表現しますが、黒水晶（ブラッククリスタル・モリオン）やオニキス、シャーマナイト、オプシディアンなどが有名ですが、世界各地にみられる黒色のパワーストーンに共通する伝承は、「黒」という色から受ける心理的な影響から「この世ならざるもの」や「人の知恵や知識では到達できない聖域」、「厳格であるべきもの」、「厳正であるべきもの」、「魔除け」、「厄払い」といった意味が付与され、その象徴とされています。

 

　興味深いことに、日本の葬式で用いられる幕も黒色と白色が張られ、葬儀に参列する人たちも黒の喪服を着用しますが、この黒色の意味も、「黒」という色から受ける心理的な影響から前述した意味が付与され、習慣化されているのです。

 

　わたしが、釣りのお守りの魚の目の部分に、前述したオニキスや黒水晶を使用しているのは、単に魚の目が黒いからという理由だけではありません。前述したように「黒」という色から受ける心理的な影響から「厳格であるべきもの」、「厳正であるべきもの」、「魔除け」、「厄払い」という意味が付与されている点に着目して使用しています。もちろん、オニキスや黒水晶のモース硬度（固さ）やへき開性（くだけにくさ）を調べた上で使用しています。

 

　私が、御神木製釣りのお守り現代アート作品にパワーストーンを素材として用いている理由は、パワーストーンの伝説や言い伝えなどはもちろんですが、最大の理由は、パワーストーンの「色」そのものが人に与える心理的影響、つまり、心理学の領域にある色彩学の分野の色彩療法（カラーセラピー）を最大限に活かすことが目的です。パワーストーンは学術的にも明らかにされているように、カラーセラピーとして効果を発揮します。

 

　人は、色によって様々な影響を受けることがこれまでの認知心理学や脳神経細胞学、脳科学などの研究によって明らかにされています。したがって、私は、大学院で学んだ色彩療法（カラーセラピー）を根拠にして釣りのお守りに心を落ちつける作用のある色を選んで、パワーストーンを固着しているのです。

 

パワーストーンの色が人に及ぼす影響と色彩療法について

　パワーストーンの色が人に及ぼす影響と色彩療法について説明いたします。人間の目から入った光は、視覚だけでなく、脳🧠の視床下部に影響を及ぼします。視床下部は、人間の神経や内分泌系を統制する機能を司っています。人間の神経と内分泌系はともに人の精神状態と大きく関係しています。色の違いや色がもつ光の波長の違いによって、人の精神状態に影響を及ぼします。

 

　具体的に「色」を例にして説明すると、

【赤色】

①脳内🧠のアドレナリンの分泌が活発になる。

②そうなると脳波がβ（ベータ）波（活発な脳波）となる。

③そのため脳が覚醒し、積極的な行動に結び付く。

※サッカーの国際試合で北朝鮮が赤色のユニホームを身につける根拠はそのためです。

 

【紫色】

紫色が脳波に影響を及ぼし、

①脳波がα（アルファ）波（リラックスした脳波）となり、

②リラックスした状態になったり、催眠効果をもたらしたりする。

③また、想像力を促進する影響力があると研究報告で指摘されています。

※紫色のパワーストーンにアメジスト【写真２】と呼ばれる紫水晶がありますが、これらの研究報告以前から、伝説や言い伝えにより安眠をもたらす効果があると言われていました。この伝説や言い伝えは、科学的に証明されています。

 

【写真２　アメジスト（所有物）】

 

【オレンジ色】

①塞ぎ込んだ気分が上向きな状態になった時に、明るくなる気分などの影響を及ぼす。

②そのため、前向きな気分になったり、解放感を味わったりすることができます。

※私が身に付けるパワーストーンには、このオレンジ色が多いです。私の深層心理が、塞ぎ込んだ心理状態が上向きな状態になった時に、その状態を改善しようとしているわけです。

 

【ピンク色】

ピンク色が脳波に影響を及ぼし、

①脳波がα（アルファ）波（リラックスした脳波）となり、

②気分を落ち着かせる影響力が強いため、やさしい気持ちになる。

③その結果、緊張感や攻撃性をやわらげる作用があるという研究報告があります。

 

※とても興味深い実例を紹介します。

　アメリカの刑務所で、独房や監獄や様々な施設の建物の壁の色をピンク色に塗り直したところ、収監者たちの暴力的・攻撃的行為の発生が激減した実例があります。ピンク色にはカッとなった怒りや攻撃性、情動などを鎮める時間が他の色よりも短いのだそうです。研究報告では、個人差はありますが、数分間で落ち着きを取り戻すと報告されています。

 

【黄色】

①視覚的に強い刺激を人間の脳🧠与えます。

②したがって、集中力の発揮、記憶力の向上、注意を促す効果があります。

※工事現場で黄色のヘルメットをかぶる根拠はここにあります。人がかぶっている黄色のヘルメットを見ることによって、注意力を高め、事故の未然防止に役立つからです。

 

【白色】

①白は清らかな心の象徴です。したがって、緊張緩和や鎮静作用の効果があります。

　医者や看護師やリハビリの先生たちが白衣を着る根拠はここにあります。加えて、患者に対して安心感と清潔な印象を与えます。

②刺激が強くない色のために、目の疲れに効果的であると言われています。そのため、精神状態が落ち着くと言われています。

 

【黒色】

①人の心理状態に重圧や圧迫感を与える影響力があります。

②そのために、暗い気持ちになる傾向があります。

　したがって、葬儀のときに身に着ける服装や周囲の幕にはこの黒が用いられます。また、葬儀の意味から派生して、「人の力の及ばない世界」という意味が付与されるために、魔除けに使われるのです。

③興味深いことに、国や人種を問わず、葬儀や魔除けにはこの色が使われます。

 

【緑色】

①脳波がα（アルファ）波（リラックスした脳波）となり、

②緑色の象徴は山や森や木です。それらをイメージすることで、人の気持ちを穏やかにする作用があります。そのため、人の心理状態に安心感や癒しを与えます。心と体の健康に及ぼす効果があると言われています。

③ 強い心理的ストレスにさらされている人は、自分の部屋や服装、装飾品などに積極的に緑色を取り入れることでストレスが軽減されることが研究報告されています。

④人の気持ちを落ち着かせるという心理的効果があります。したがって、私の製作する釣りのお守りには、緑色のパワーストーン（アベンチュリン）を胴体部に固着している作品が幾つかあります。

※イギリスに黒色の橋から飛び降りるという自殺の名所があったそうです。

その橋の色を緑色に塗り替えたところ、自殺者が激減したという実例があります。

【写真３　グリーンアベンチュリン】

 

【水色・青】

①脳波がα（アルファ）波（リラックスした脳波）となり、

②水色や青の象徴は清流や川や海です。それらをイメージすることで、人の気持ちを穏やかにする作用があります。そのため、人の心理状態に安心感や癒しを与えます。心と体の健康に及ぼす効果があると言われており、清流や川、海などが人に与える影響を研究する「海洋療法」という分野も確立されています。

③ 強い心理的ストレスにさらされ、怒りを感じた場合は、自分の部屋や服装、装飾品などに積極的に水色や青色を取り入れることで、精神的なクールダウンが促進されることが研究報告されています。これは、脳内に放出された興奮物質が心を落ちつかせる働きを持つセロトニンという物質が脳内に放出されたことにより、怒りなどの興奮状態がおさまったという研究報告もあります。

④人の気持ちを落ち着かせるという心理的効果があるため。私の製作する御神木製釣りのお守り現代アート作品には、高品質・高価格の水色のパワーストーン【写真４】（アクアマリン）を胴体部に固着している作品が幾つかあります。

 

【写真４　アクアマリン（所有物）】　　【写真３　アクアマリンを使用】

 

　以上が、魚のお守りにパワーストーンを素材として利用する理由になります。このブログの内容をお読みになって、パワーストーンはが単に釣りのお守りをきらびやかな存在にするためだけの鉱石ではなく、「釣りに早く行きたい」「早く釣りがしたい」という焦った気分を和らげるための色彩療法（カラーセラピー）を活用した仕掛けがなされていることをご理解できたと思います。先述したように、パワーストーンは、学術的にもカラーセラピーの効果が立証されているのです。私はそのメリットを意図的に活用しています。

 

さて、次回のブログは、御神木製釣りのお守りがルアー型である理由について述べたいと思います。