Modern Art Yakusugi先生、性同一性障害の友達への接し方を教えて下さい?
Modern Art Yakusugi先生、性同一性障害の友達への接し方を教えて下さい?
あなたは、性同一性障害の友達がいるのですね?それでその友達への適切な関わり方が知りたいのですね?分かりました。教えましょう。その前に、その性同一性障害を適切に理解するためのプラットフォームplatformを理解することが大切です。プラットフォームとは、要するに、性同一性障害を適切に理解するために必要な「共通の基盤」のことを意味します。
そのプラットフォームについて、説明しましょう。
根本的な考え方に、哲学から派生した二項対立っていう考え方が存在します。二項対立って言うのは、字義の如く2つの事象が相反する意味において対立している関係を表します。分かりやすく例を挙げると、
1 勝つ vs 負ける
2 勝ち組 vs 負け組
3 肯定 vs 否定
4 金持ち vs 貧乏
5 高学歴 vs 低学歴
6 美人 vs 美人じゃない
7 イケメン vs イケメンじゃない
8 アウトドア派 vs インドア派
9 男 vs 女
10 子供 vs 大人
11 根明 vs 根暗
12 右翼 vs 左翼
などなど、数え挙げるときりがないんです。でも、一般的に二項対立に分けて説明した方が、楽だし簡単にすっきりと説明しやすいから二項対立を世間の人々は使うわけです。でもね、世の中はそんな単純なものではないし、そんな単純な構造で説明できることって、実際は少ないんです。それに、根拠に欠ける。
性同一性障害は、この「男 vs 女」っていう枠組みに縛られた考え方に立脚していて、そこにイデオロギーを持ち込んで、誤った意味を付与してしまう人たちが多いから、そのイデオロギーを体現するものとして、その枠組みに入らない人間を排除してしまうという危険性をはらんでいるんです。前述したようにね、この世の中の事象には二項対立で説明できないことの方が決定的に多いのです。「男vs女」という二項対立もどの視座で考えるかによって、味方がまるっきり変わってくるんですよ。
例えばね、心理学で説明すると、体は男性だけど心には母性があるんですよ。また、体は女性だけど父性がある。ひとり親っていうのは、子育てが大変だっている理由も物理的な問題以外に、父親が母性の役割を果たしたり、母親が父性の役割までになわなければならないっていう難しさがあるんです。だから、肉体的にも精神的にもしんどいんです。したがって、ひとり親には周囲の人間がきっちりサポートして物理的にも精神的にも共感的に理解してあげなきゃいけないんです。
話は、「性同一性障害」の適切な理解の在りように戻しますが、インターネットを調べると、様々な説明が丁寧になされて、類型化されているんですけど、肝心な部分が欠落しているんです、つまりね、「同一性」の言葉の定義を説明していないWebサイトがほとんどなんです。
私は、大学院で心理学をかじった者としていいますが、肝心なのは、この「同一性」への十分な説明なんですよ。「同一性」っていうのは、様々な精神医学者や心理学者が研究論文の中で定義付けをしています。このことを世間の人たちに説明しても、定義が多すぎるから分からなくなってしまう。私が読んだある医学者の著書がもっとも得心したし、腑に落ちました。
それはね、「同一性」っていうのは、「現実を現実のものとして受け入れている心の状態であること」と定義づけられているんです。
ゆえに、「同一性」=「現実を現実のものとして受け入れている心の状態」のことなんです。
だからね、性同一性障害って言うのは、体は男性、でも心は女性であるとい現実を現実のものとして到底受け入れられない心の葛藤状態にあるっていうことになるんです。
一方、体は女性、でも心は男性であるという現実を現実として到底受け入れられない葛藤状態にあるっていうことなんです。加えて、体は男性、でも心は女性でもあり男性でもあるっていう状態像の人もいれば、体は女性、でも心は男性でもあり女性でもあるっていう状態像の人たちもいるんです。したがって、性同一性障害の人の心の中は、常に葛藤状態の中を生きていてもがいているんです。
なぜ、性同一性障害になるのかっていうエビデンスは、遺伝子レベルで解明が試みられていますが、まだ明確なエビデンスが確立されてはいません。だから、治療も物理的にならざるを得ないケースがほとんどです。
ここで、大切なのは、性同一性障害の人たちが、非常に生きづらさや苦悩を抱えながら、生きているっていうことを理解し、大切にしてあげる必要があるんです。私にも性同一性障害の友人がいますが、それはもう、生きづらさを感じ、苦悩を抱えながら生きていますよ。しかも、「普通に死にたいと思って生活しています」って明言するんだからとても困難な現状を生きているんです。
そういう状態像におかれた人に対して手を差し伸べるのが大人というものです。一切の偏見や差別意識をもたずに接することが大切なんです。彼らの苦悩を共感的に聴く度量が必要なんです。その度量が、人を人として成熟させていくための修行にもなる。「普通に死にたいと思ってせいかつしています」っていう人間にね、その人の苦悩を理解することができたなんていうのは単なる思い上がりであって、そんな思い上がりは側溝にでも流した方がいい。
この人は、これほど辛くて、苦しくて、悲しい現実を抱えていることが自分は、分かった。でも、もっと言えない苦悩がたくさんあるはずだ。本当はもっと声を出して泣きたいのに叫びながら泣くことができない、もっと悲しい出来事があったのに悲しすぎて話すことさえできない、そう推し量ってあげることが人に対する敬意なんです。だから、性同一性障害の友達に対して、分かったような振りをせず、この人にはもっと悲しい物語を秘めているっていう敬意を抱くことが、その人と接する上での第一歩なんです。
それとね、性同一性障害を適切に理解するために障壁になるのは、やっぱり偏見と差別なんです、それは人の脳機能処理のアプトプットとしては、正常な反応なんですが、偏見や差別は認知療法の見方や考え方で払拭できます。次回のブログでは、その偏見や差別を払拭する認知療法の見方や考え方について説明したいと思います。
最後まで読んで頂き感謝します。ありがとうございます。
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